白髪はすぐ気になる
僕も白髪は多いほうですが、うちの美容室にいらっしゃるお客様も白髪はとても気になっているようです(>_<)やはり、きれいに染まっている髪に白髪がの部分が多くなってきてしまうとどうしても、老けて見えてしまったり、疲れて見えてしまいますよね。
homey roomyにいらっしゃるお客様でも少数ですが、市販の白髪のヘアカラーをされている方もいます。市販の白髪用のヘアカラーをするメリットとしては、
- コストが安い
- 家でできる
というところじゃないでしょうか?
とくに、コストが安いというのは、市販のヘアカラーをする人からすると美容室でヘアカラーをする時の10倍くらい違ってくると思いますので、比べようがないですよね(^_^;)
ただ、僕がお客様からの話を伺ったときに市販の白髪のヘアカラーをする方のほうが髪や頭皮の悩みが多いので、それについてまとめることにしました。
その髪の色、変じゃない!?
最近は、トリートメントカラーで染める白髪染めが市販でも多く販売されています。美容室でもトリートメントカラーを使って毛先の傷んで退色した部分の色味を入れることはありますが、白髪は染めません。
なぜだかわかりますか?
理由は、3つあります。
白髪に色が入りづらい
通常のヘアカラーとトリートメントカラーでは、染料が違います。トリートメントカラーは、髪の表面にしか染まらないので、毎日、トリートメントカラーをするくらいじゃないと色が入っていきません。
なので、家で毎日するくらいじゃないとあまり意味がないんですね(^_^;)
ただ、それでも白髪に色味を入れるというには、色が薄すぎるので、美容室で施術するには、少し難しいかもしれません。マニキュアのように白髪の黄ばみを取るという意味だと美容室で施術しても効果を感じられるメニューだと思います。
スタイリストとお客様の信頼度とコミュニケーションが取れていないとなかなかお金を頂きづらいメニューかもしれません。
色が汚くなってしまう
色は、赤、黄、青の3原色からできています。薄い色味を濃い色に見せようとすると、赤、黄、青の色の3原色からすると何が多くなるでしょうか?
答えを言ってしまいますが、青です。青は、男性らしい色です。男性に、トリートメントカラーの濃い色を入れると自然になじみますが、女性にトリートメントカラーの濃い色を入れると、顔色が悪く見えたり、老けて見えたりしてしまいます。
トリートメントカラーは、染まりが悪いので、どうしても、青い色を多く入れなければ、白髪が染まったように感じません。そのため、色が汚くなってしまいます。
そもそも、トリートメントカラーじゃない!!
最近のトリートメントカラーは、パッチテストが義務付けられているものが多くないですか?
長年、トリートメントカラーで染めている方は、気づいているかもしれませんが、以前は、パッチテストの注意書きはなかったんですよね。
なぜ、パッチテストが義務付けられたかというと規制が変わったとかじゃなくて、そもそも通常のヘアカラー剤が入っているからなんですね。そのようなトリートメントカラーは、白髪の染まりがよくないですか?
ヘアカラーの成分の中の化粧品登録できるものを使って、トリートメントに混ぜることで、しっかり染まるトリートメントカラーが出来上がります。そんな成分が、シャンプーをすることで口や目や鼻などの粘膜に流れていくことを考えると、「ブルブル…」恐ろしいですね(+o+)
さらに、通常のカラーなので、色がしっかり入り、簡単だから、1週間おきに染めていると海苔のような真っ黒な髪に!色が暗すぎるから、たまに染めている美容院で「もうちょっと明るく出来るっ!?」なんてお客様は、美容師からするとかなりめんどくさいお客様です(^_^;)
美容師からすると当たり前なのですが、そんなことは出来ないのです!お客様が嫌いとか、施術がめんどくさいとじゃなくて、赤ちゃんに「髪切ってっ~」てお願いするくらい、無理な話なんです(>_<)
詳しくは、難しいので割愛しますが、自然な明るさにしたいのであれば、市販のヘアカラーは使わないでくださいね(*^_^*)
パサついてバサバサの髪
うちの美容室は、「クセ毛や髪のダメージの悩み」を解決することをコンセプトとした美容室なので、髪が傷んで悩んでいるお客様が多くいらっしゃいます。そして、とくに美容業界では、ビビり毛と呼ばれるチリチリな状態になった髪をどうにかしてほしい、と言って来店される方もいらっしゃいます。
そんなお客様のお話を伺って、どんな原因で、髪が傷んでしまったのかを聞いているとビビり毛になったお客様の9割以上が家で市販のヘアカラーをしているとお答えになります。
僕は、美容室のヘアカラー剤が市販のヘアカラー剤よりもすごく傷まないとは思っていません。市販のヘアカラー剤は、美容室のヘアカラー剤を作っている会社が作っているので、基本的な性能はあまり変わらないと思います。
もちろん、家で素人さんが使うことや自分で染めるので塗りづらいことなどが考慮されて美容室のヘアカラー剤よりも染まりやすく、多少傷みやすいのは否めませんが、こんなに結果が大きく違うほどの差はないと考えています。
たぶん、美容師さんが市販のヘアカラー剤を使って染めるとみなさんも自分で染めるよりも傷まないと思います。そうなんです。美容師が染めるから、傷みが少なくなるんですよ。
- 僕の美容院では、染める時に傷みづらいように処置をしてから、ヘアカラー剤を塗っていきます。
- 染める時は、以前染めたところは出来るだけ染めないようにしてもし、染める時は、ヘアカラー剤の負担を減らすように薬剤を減力するなど調整して染めます。
- 流すときは、残留アルカリ剤を除去するために炭酸泉で洗い流します。
- シャンプーは、コンディションを整える特別なものを使います。
- 最後に、不安定な髪質を元の状態に近づけるようなトリートメントで処置し家に帰ってからも傷みづらい状態にしていきます。
こんな処置を丁寧にしていくので、美容室で染めたときは、傷まないんですよ(*^_^*)
もちろん、このような処置を無視して全体に1回で塗るようなことをする美容室で染めるのは、市販のヘアカラー剤で染めるのと一緒なので、しっかり、美容室選びをしてくださいね!
髪が薄くなってきた…
白髪染め、とくに市販のヘアカラーをされる人に、髪が薄くなってきたという悩みをおっしゃる方が多いような気がします。もちろん、年齢とともに髪が薄くなってきますので、市販のヘアカラー剤だけが原因ではないと思いますが、薄毛を気にされる方の多くに、市販の白髪染めをしている割合が高い傾向にあります。
なぜ、市販のカラー剤だと薄毛になりやすいのでしょうか?みなさん、ずっとヘアカラー剤が頭皮についたままだとどうなると思いますか?やはり、頭皮はかぶれる可能性が高くなるだろうし、とても刺激が強い状態が続くことが考えられます。
美容室のシャンプーはとても丁寧に洗ってくれると思いませんか?僕も自分で洗う時と美容師さんに洗ってもらう時と比べると、5倍以上は時間をかけて洗っていると思います。
やはり、そのくらいしっかり流すとカラー剤の毛髪への残留物もかなり少なくなります。そのうえ、通常の家ではできない処置をする美容室が多いので、さらに、頭皮やカラー剤の刺激物が少なくなります。このように、薬剤を中和して無効化する処置をしておくと汚れが落ちているいない以前に、頭皮への刺激が格段に減ります。
さらに、家で市販の白髪染めをするときは、美容室で染めるよりも短期間で染めることが多いので、さらに頭皮の刺激が増し、慢性的な炎症を起こしてしまいます。炎症が起きている頭皮には、炎症を抑えるために、血液中の栄養成分が使われていくので髪や頭皮をきれいにするために栄養が使われなくなっていきます。
このような状態だと、髪が薄くなるのは、想像できませんか?
僕は、家で市販のカラー剤を使って染めることは反対しません。だって、安いですもんね。でも、色が汚くなって悩んだり、髪がバサバサになって汚く見えたり、髪が薄くなって悩んだりするんだったら、ヘアカラーを市販の白髪染めで行わないほうがいいと思います。
長年、ホームカラーをされているとすぐには、悩みは改善されないかもしれませんが、しばらくすると、今とは違う変化が訪れてきますよ!
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