ホームケアの基本で、何よりも大事なのはシャンプー!

僕が働いている美容院では、お客様にアンケートを書いていただくことがあります。その中で「毛先のパサつきも気になっているので、おすすめのトリートメントなどあれば紹介して欲しいです。」とか「自宅で1日おき位にトリートメントをしていますが、いつもダメージが強いと言われてしまいます。何故?」といった質問が比較的多いです。

これらのアンケートを読んでいると、一般の方は「髪が痛むとトリートメントをしたくなってしまうのだな…」と感じました。今回のブログのタイトルからもわかると思いますが、髪の痛みを改善しようと思ったら、一番大事なのは、シャンプーです。

とは言っても、美容院で「シャンプーが一番大事ですよ」と言っても、なかなか理解してもらえないんですね。相変わらず、トリートメントが売れてしまうんです。そして、シャンプーをおろそかにしてしまうので、髪は痛んだままだったり、トリートメント続けていた後のほうが髪の痛みがひどくなってしまうこともあります。

この悪循環を断ち切るために、いろんな視点から、シャンプーについてお話しできればと思います。

 

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なぜ、シャンプーよりもトリートメントが重要に感じるのか?

僕たち美容師は、毎日、何人ものお客様に、シャンプーやトリートメントをするので、感覚的に、シャンプーのほうが、髪をきれいにするために重要なことを感じ取っています。

しかし、一般的には、シャンプーやトリートメントの情報は、CMや雑誌からの情報に依存しているのではないでしょうか? そのため、「トリートメントは髪をきれいにするもの」といった印象を受けるのは、当然なのかもしれません。

トリートメントをすると、髪の手触りが良くなるので、一時的に髪がきれいに回復したような感覚になるのですが、本当の意味で髪はきれいにはなっていません。また、髪を痛める原因を取り除いていないので、髪の痛みが回復しないどころか、さらに、髪が痛んでしまうのです。

痛んだ髪は、2度と元には戻らない

身体が傷ついた時に、薬を塗ったりして、しばらく時間が経つと、肌はきれいに治ってしまいます。だんだん、年齢を重ねていくと、シミになってしまうことはありますが、傷が治ってしまうと、以前までの状態と同じようになります。

では、爪が割れたときはどうでしょうか? 爪が割れると、やすりで削ったり、爪切りで切って整えませんか? 爪を補強するベースコートやマニキュアのようなもので、多少きれいにできるかもしれませんが、爪が元の状態にくっつくことはありません。

髪も同じように、爪のように目で確認できるわけじゃありませんが、キューティクルが剥がれてしまったら、元の状態には戻りません。トリートメントは、髪を回復させるものではなく、ネイルにとってのベースコートのようなもので、剥がれてしまったキューティクルを一時的につなぎ合わせるものです。

そして、ネイルのように、洗っても取れないようにベースコートをくっつけてしまうと、髪全体がくっついてしまうので、トリートメントとは言っても、キューティクルをつなぎ合わせる効果は、とっても弱いんですよ。

髪は繊維で、洋服と性質が似ている

美容院で使うトリートメントなどの成分は、繊維業界から転用されることが多いです。なぜなら、美容業界よりもアパレル業界のほうが市場が大きいので、そちらへの投資が優先されるからです。では、なぜ転用できるかというと、髪も繊維なので、性質が近いからです。

そのような関係から、髪を洗うシャンプーの役割と、洋服を洗う洗剤の役割は、とても似ているのです。

エマールで洗いますか?アタックで洗いますか?

先日、お客様と話をしていて「柔軟剤を使っても、やわらかくならない!」という話で盛り上がりました。テレビのCMだと「ふわふわっ」なイメージの柔軟剤ですが、実際、ヨレヨレのタオルやTシャツを洗濯するときに、柔軟剤を使っても、フワフワになんかならないですよね?

僕の働いている美容院では、お客様の髪を拭くタオルを何とかフワフワにさせようと、いろいろ試行錯誤を重ねてきました。清潔にするためにしっかり洗浄したいし、触り心地良くするためにフワフワにもさせたいのです。

何年もいろんな洗剤を試してみました。アタックのような一般的な洗剤やボールドのような柔軟剤入りの洗剤…、さらに柔軟剤を入れて、「フワフワになるかな?」と祈っていました。

でも、新品のタオルを数回洗うと、すぐにフワフワ感は無くなります。さらに繰り返し洗っていくと、すぐに何か月も使っているかのように薄くなってしまいました。

そこで、頭を拭くタオルだけを分けて、エマールで洗ってみました。おしゃれ着洗いで、ドライマークなどデリケートな素材を洗えるエマールです。そうしたら、新しい卸したてのタオルは、もう何回も洗っていますが、まだフワフワしています。

すでに、薄くフワフワ感のないタオルは、エマールで洗ってもフワフワしませんが、新しいタオルは、エマールで洗っていると、以前のように、薄くなって肌触りの悪いタオルにはなりませんでした。

柔軟剤では、フワフワにならない

これまで説明した通り、柔軟剤ではフワフワになりません。ちょっと、前置きが長くなりましたが、これはシャンプーやトリートメントでも一緒です。シャンプーが洗剤、トリートメントやコンディショナーが柔軟剤なんです。

どんなにいいトリートメントをしても、元の髪の毛がクタクタになってしまうと、元には戻りません。もちろん手触りは良くなりますが、それは、シリコンなどで髪の表面の凹凸を均一にしているだけで元のフワフワしたコシのある髪には戻りません。

じゃあ、どうしたらいいかというと、エマールのようなシャンプーで洗うんです。エマールには、特殊なオイルが入っていて、水に浸けても繊維が膨潤しないように調整されています。水に浸けても、伸び縮みしづらいんです。

エマールのようなシャンプーを使う

シャンプーにも、水に浸けても、伸び縮みしづらいものがあります。髪への負担の少ない洗浄基剤やシリコンやポリマーによって、ダメージ毛が水に濡れて伸び縮みしないように調整されているものがあります。美容室で売られているような高価なシャンプーは、手触りをよくする為だけじゃありません。

そのようなシャンプーで洗い続けていると、フワフワのタオルの様に、しばらくしても、髪がパサつかず、まとまりがいい状態でキープしてくれます。

いつも、髪が痛んでしまう人は、シャンプーが原因

髪が痛んでいる人が使っているシャンプーは、アタックのようなシャンプーです。CMでは、髪をきれいにサラサラにしてくれると謳っているかもしれませんが、実は、ガンコな汚れを白く清潔にしてくれるようなシャンプーです。

臭くなった皮脂汚れも落とし、爽やかな洗いたての臭いにしてくれます。ただ、デリケートな素材のものは、縮んだり傷んだりします。

良いシャンプーに見せかけて、髪が痛んでしまうシャンプーもあります。ボールドのような柔軟剤入りのシャンプーです。ベースの洗剤成分は、アタックなどと変わらないので、やはり、デリケートな素材のものは、縮んだり傷んだりします。

固有名詞を出してしまったので、フォローさせてもらいますが、自分の髪に合った物を使えばいいと思います。ただし、痛んだ髪を治したいと思ったら、エマールのようなシャンプーを使うことが重要です。痛んでしまったということは、今まで使っていたシャンプーが、その髪に合っていなかったということを意味しています。

まとめ

これまでの話を聞いてみていかがでしたか? みなさんが感じるように、トリートメントも重要です。ただし、シャンプーのほうがもっと重要です。シャンプーが髪の状態に合っていないものを使っていると、どんなに高価なトリートメントを使っていても、あなたの髪はきれいにならないでしょう。

CMや雑誌などの情報は、広告なので、比較されていません。独自で自由に宣伝を行うことが出来ます。むしろ、宣伝のために、ほとんど効果的ではない成分が配合されることもあります。

あなたが信頼している美容師さんに相談してみるのが、髪をきれいにする一番の近道だと思います。









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ABOUTこの記事をかいた人

和田 洋幸

『クセ毛や髪のダメージの悩み』を解決する美容室homey roomy(ホーミールーミー)で活動しています。美容の毛髪化学の「LSマスターコース」「LSドクターコース」の修学認定を頂いていて、ヘアケアに関しての記事を書いています。 髪の悩みや疑問がありましたら、遠慮なく聞いて下さいね。