炭酸泉の髪への効果とは?

美容院でも「炭酸泉を導入しました」や「炭酸トリートメントはいかがですか?」など炭酸を使ったメニューを導入するサロンが増えてきました。炭酸が身体に良いことは、ここ最近のテレビや雑誌でよく紹介されていると思いますが、髪への効果はご存知ですか?今回は炭酸泉について、わかりやすく説明していきたいと思います。

 

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炭酸泉とは?

炭酸泉とは、炭酸ガス(二酸化炭素)が溶け込んだお湯のことで、別名「ラムネのお風呂」とも言われています。日本の温泉法では、お湯1000mg中に炭酸ガスが250mg(250ppm)以上溶けたものが炭酸泉と定義されています。その中でも、1000ppm以上のものは療養泉と言われ、治療目的になる濃度ということです。炭酸泉は、濃度が高ければ高いほどその効果を発揮すると言われていますが、髪に関しては少し違います。

美容師の手荒れが低減!

僕が働いている美容室では、炭酸泉を導入していますが、その恩恵を受けているのはお客様だけではありません。手荒れで悩んでいる美容師は少なくないと思いますが、その一人である当店スタッフの手荒れが、炭酸泉を使うことで改善されています。一日の営業の最後に炭酸泉をシャンプーボウルにためて、しばらく手を浸しておくことで、手荒れの進行を抑えることが出来ています。

毛穴に詰まった皮脂を除去

炭酸泉を使ってシャンプーをすると、毛穴に詰まった皮脂を除去できます。美容院に来店されるお客様は様々ですが、洗浄力の強いシャンプーで2回くらいしっかり洗っても、皮脂の臭いが取れないお客様もいらっしゃいます。そんなお客様でも炭酸泉を使ってシャンプーをすると、驚くほど頭皮の臭いが軽減します。

上記の資料は、タカラベルモント社のトルケアシュアという炭酸泉シャンプー台で発生させる機材で行ったものです。目に見えないほどの炭酸ガスの気が髪の汚れに付着し、汚れを浮かしていきます。そして、浮いた汚れの周りを、気泡が遭遇する衝撃で弾き飛ばします。このように通常のお湯で洗い流すよりも、炭酸泉を使って洗い流すほうが、白濁した皮脂で分かるように、皮脂汚れをしっかり落とします。

また、シリコンなどのオイルやスタイリング剤なども油分を含んでいますので、通常のお湯で洗い流すよりも、炭酸泉で洗い流すほうが、しっかりと汚れを落とします。

髪や頭皮の臭いが無くなる

男性は女性に比べると、皮脂の分泌が多いので、体臭が強くなってしまいます。頭皮や髪も同じで、洗浄力の強いシャンプーでしっかり洗っても、次の日には、皮脂が酸化した臭いが気になってしまうことがあります。洗浄力の強すぎるシャンプーは、頭皮が乾燥してしまうので、皮脂の分泌が活発になり、逆効果で、頭皮のにおいが強くなってしまうこともあります。

毛穴に詰まった皮脂を除去するというトピックでも話しましたが、炭酸泉で洗うことで、洗浄力の強すぎるシャンプーを使わなくても、頭皮の臭いが驚くほど解消されます。さらに、血行促進によって、代謝を高める皮脂を燃焼させることで、皮脂の酸化臭を減らすことが出来るのです。

血行の促進

医学的に最も注目される炭酸泉の効能が、血行の促進です。高濃度炭酸泉を使うことで、血液の循環がよくなることにより、動脈硬化や心臓病など循環器系疾患の症状が緩和されるほか、糖尿病、神経痛・リウマチの疼痛緩和、冷え性・高血圧・肩凝りや血行障害の改善など、幅広い効能が報告されています。

また、心臓に負担をかけずに血液の循環をよくすることができることから、ドイツでは炭酸泉は「心臓の湯」とも呼ばれています。

頭皮などの皮膚への効能もあります。炭酸泉に入浴すると、細かい泡が肌の表面に付着してきます。この泡は、気泡が溶けずに残った炭酸ガスです。この泡が皮膚から吸収されると、血管を拡張して血流をよくします。その結果、末梢神経、毛細血管が刺激され、皮膚疾患の改善につながります。

カラーやパーマの薬剤除去

美容院で炭酸泉を使う上で、最も効果的なのが、カラーやパーマ液などの薬剤除去です。炭酸泉は、炭酸ガスが溶けたお湯なので、髪をきれいにする力はありません。しかし、髪を痛める原因を取り除くことで、通常のお湯で洗い流すよりも、炭酸泉を使って洗い流すことで、髪をきれいにすることが出来るのです。

カラーのアルカリ剤や還元剤などはシャンプーをしても完全に洗い流すことは出来ません。アルカリ剤や還元剤が髪に残っていると髪は膨らんで不安定で弱い状態になるので、家でシャンプーをしたり、ドライヤーで乾かしたり、ヘアスタイリングをするだけで、普段の状態よりも、髪が痛んでしまいます。

上記の資料にありますように、炭酸泉でカラー剤を洗い流すことで、残留アルカリ剤が50%もカットされています。パーマの施術の時も中間水洗時に炭酸泉を使うことで、残留還元剤をしっかり落とし、パーマのかかりを良くして、髪の痛みを少なくすることが出来ます。

炭酸泉は、髪をきれいにするのではなく、髪を痛めないための施術なので、髪への効果を実感することは難しいかもしれません。ただし、カラーやパーマ後の薬剤の臭いが抑えられることやカラー後の頭皮のかゆみや炎症が軽くなるので、違った部分から効果を実感できると思います。

炭酸泉の髪への効果とは?のまとめ

ヘッドスパなどで、頭皮の毛穴の汚れを除去する場合は、ピーリング的なクリームを使うので、数日おきなどに施術すると、逆に頭皮が荒れてしまいます。また、肌の弱い人は、一度の施術でも肌荒れを起こしてしまうこともあります。

一方、炭酸泉は、お湯に炭酸ガス(二酸化炭素)が溶けているだけなので、毎日使うことで、頭皮の代謝が良くなることはあっても、肌荒れを起こすことはありません。また、肌の弱い人に使っても、問題がないばかりか、シャンプーの界面活性剤やカラーなどの薬剤をしっかり洗い流すことが出来るので、肌の状態を健康的に保つことが出来ます。

現在、僕が働いている美容室では、料金を頂いてメニューとして炭酸泉を提供していますが、美容師の手荒れが改善され、お客様の頭皮や髪の状態を整えてくれる『炭酸泉』は、どんな時も必要なスタンダードなものになっていくかもしれません。









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ABOUTこの記事をかいた人

和田 洋幸

『クセ毛や髪のダメージの悩み』を解決する美容室homey roomy(ホーミールーミー)で活動しています。美容の毛髪化学の「LSマスターコース」「LSドクターコース」の修学認定を頂いていて、ヘアケアに関しての記事を書いています。 髪の悩みや疑問がありましたら、遠慮なく聞いて下さいね。