クセ毛でヘアスタイルが広がったり、せっかくブローしてもすぐに髪のうねりが戻ってしまうような、クセ毛でお悩みの方には、縮毛矯正は欠かせないと思います。ただし、縮毛矯正は、高価だし、長時間かけてきれいなストレートヘアにしてもらったんだから、出来るだけ、きれいな状態のストレートヘアを保ちたくなるんじゃないでしょうか?
そして、髪をきれいな状態のストレートヘアに保つためには、ホームケアしかありません。美容室できれいにするのは、施術した当日だけです。その後の髪の状態は、あなたのホームケアだけが頼りです。正しいホームケアをすることで、縮毛矯正で手に入れたきれいなストレートヘアを、より長い期間、楽しめるようにしていきましょう。
このリンク先の記事でも話していることなのですが、ホームケアの基本で何よりも大事なのはシャンプーです。今日は縮毛矯正後のシャンプーについて話して、出来るだけきれいなストレートヘアを楽しむための参考にしてもらえればと思います。
縮毛矯正当日のシャンプーはOK!
様々なサイトで、「縮毛矯正後のシャンプーはNGだよ。」と書かれていますが、僕の働いている美容室では、当日のシャンプーはOK。」とお伝えしています。僕は「クセ毛や髪のダメージの悩み」を解決することをコンセプトにした美容室で働いていて、クセ毛の方の悩みの解消をお手伝いしてきました。
なぜ、多くの美容室で縮毛矯正後のシャンプーがNGかというと、薬のつけ忘れがあるかもしれないからです。しっかりと薬剤処理をして酸化した髪は、シャンプーをしようが髪をまとめようが変なクセがつくことはありません。また、薬のつけ忘れがあったら、どんなに丁寧に施術しても髪は痛んでしまうでしょう。
また、髪はとても不安定になっていますので、施術後に家でシャンプーをしたり、髪をタオルで拭いたり、ドライヤーで乾かすだけでも髪の痛みが大きくなってしまいます。「シャンプーはNGだよ。」と言ってる場合ではありません。そもそも正しく施術する責任が美容師にはあると思います。
他の美容室でかけた縮毛矯正は、「シャンプーはしないほうが無難だよ。」という言い方は出来るかもしれませんが、自分たちの美容室でかけた縮毛矯正のお客様に「シャンプーはNGだよ。」とは到底言えません。そんな中途半端な施術をする美容室でかけた縮毛矯正は髪を必要以上に痛める可能性が高くなるでしょう。
シャンプー後はしっかり乾かす!
縮毛矯正後に関わらず、カラーやパーマをしても髪は不安定になります。また、水に濡れるだけでも髪は水素結合が外れるので、柔らかくなり不安定な状態になります。そんな不安定な状態も不思議と乾かすと髪の結合はしっかりしますので、シャンプーをして濡れた髪は、寝るまでにはしっかり乾かしてくださいね。
縮毛矯正やカラーなどをしていない状態の健康な髪でも、毎日髪を乾かさずに寝てしまうと、切れ毛が多くなったり、キューティクルが剥離して、髪が引っ掛かり、バサバサになってしまいます。毎日、忙しくて乾かすのを忘れてしまうという方もいらっしゃると思いますが、しっかり乾かすことが、どんなトリートメントを処方するよりも髪をきれいにする大事な要素になってくるので、忘れずにしっかり乾かしてください。
アフターカラーをしたときは、シャンプーはOK!
縮毛矯正やパーマの後にカラーをしたときは、どんな美容室で縮毛矯正をしていようが、「当日にシャンプーをしてOK!」です。カラー剤で使うものよりも強い酸化剤が入っているので、縮毛矯正で薬剤のつけ忘れなどがあっても髪は酸化されるので、当日にシャンプーしても問題はありません。
ただし、薬剤のつけ忘れなどの髪に処理がうまく出来ない美容室で縮毛矯正とカラーの施術を同時にしてしまうと髪の痛みは想像したくなくなるほど大きくなる可能性があるので、気を付けてくださいね。当日にシャンプーできなかったり、当日にカラーができない時点で、髪の状態はかなり悪いことが予想されますので、施術前に説明したり、注意を促してくれる信頼できる美容師を探して、きれいなストレートヘアを長い期間楽しめるようにしましょうね
縮毛矯正後のシャンプーはどんなのがオススメ?
縮毛矯正後に限らず、シャンプー選びはとても重要ですが、難しい作業のひとつです。シャンプー選びで失敗しないコツは、高価なシャンプーから使ってみることです。なぜなら、高価なシャンプーのほうがハズレが少ないからです。そうして、経験値を上げていくことで、良いシャンプーや悪いシャンプーが判断できるようになっていきます。こちらの記事も参考にしてください。自分に合ったシャンプーやトリートメントの選び方
弱酸性洗浄成分のシャンプー
縮毛矯正を長持ちさせきれいなストレートヘアを保つためには、施術後のホームケアが本当に大切です。縮毛矯正に使うパーマ剤によって、髪はアルカリ性になり、膨らんだ状態になりとても不安定です。これは、縮毛矯正が取れやすくなるという意味じゃなく、髪が痛みやすい状態という意味です。髪が痛んでバサバサになってしまうときれいなストレートヘアの状態が保てなくなります。そうやって、縮毛矯正が取れたように錯覚してしまいます。
髪は弱酸性の時に安定した状態で引き締まっています。アルカリ性になると膨らんだ状態になり、キューティクルの隙間が開いてしまいます。キューティクルの隙間を閉じるためには、髪を引き締めなければいけません。髪を引き締めるためには、髪の等電点、すなわち弱酸性にしなければいけません。
髪を弱酸性に戻すためには、弱酸性洗浄成分のシャンプーを使うことをおすすめします。また、弱酸性のシャンプーを使うことにより、髪が痛みづらくなるので縮毛矯正をした髪がきれいなストレートな状態に長持ちします。縮毛矯正を長持ちさせることが出来れば、縮毛矯正をかける回数も減り、髪の毛に与える負担も減ることになるので、髪をきれいな状態を保ちやすくなります。
アミノ酸系洗浄成分のシャンプー
クセ毛に1番オススメのシャンプーは、アミノ酸系洗浄成分のシャンプーです。髪の組成に近いアミノ酸系シャンプーを使うことで膨らんで不安定な状態の髪が引き締まっていきます。また、マイルドな洗浄力のアミノ酸系シャンプーを選ぶことで、縮毛矯正した髪を優しく洗いきれいなストレートヘアを保ちましょう。
縮毛矯正やカラー後の髪は少し不安定な状態になっているので、ゴシゴシと強い力で洗ってしまうと髪の負担は大きくなります。地肌からマッサージをするようにやさしく洗い、しっかり泡立てながら、毛先を包み込むように洗ってあげれば髪の負担も少なくすむでしょう。
※市販のシャンプーで気をつけたいのは、ラウレス硫酸Na、ラウリル硫酸Na、オレフィン(C14-16)スルホン酸Na等が配合されている高級アルコール系シャンプーです。縮毛矯正した髪の傷みを悪化してしまうので避けましょう!
美容師さんに選んでもらいましょう!
髪がきれいな女性は魅力的です。大切な人が常に触れたくなるような艶のあるきれいな髪を手にいれましょう。縮毛矯正をすると髪が痛んでしまうイメージはなかなか崩れないと思いますが、美容院での施術後にしっかりホームケアする習慣を身につけることによって、縮毛矯正の持ちはずいぶん変わると思います。
僕の美容院では「どんなシャンプーがおススメですか?」とよく聞かれますが、この記事を読んでる方には縮毛矯正をかけたときの美容師さんに相談されることをおすすめします。やはり、髪や頭皮の状態を見て判断してみないと、あなたに合うシャンプーを探すのは難しいので、まずは担当してくれた美容師に相談するのがいいと思います。
美容院で販売されているシャンプーは、弱酸性、アミノ酸系シャンプーが多いので間違いが少ないと思いますし、現状の髪を見てくれる美容師さんが一番身近な髪のお医者さんだと思います。そういう相談をきちんと対応してくれない美容師は、髪をきれいにする知識や技術は身についていないと思うので、縮毛矯正やカラーなどの髪の負担の大きい施術は敬遠したほうが無難だと思います。
普段は、少し高すぎると思って敬遠しがちな美容院専売品のシャンプーかもしれませんが、髪がデリケートな時ほど、効果を発揮しやすいはずです。ぜひ、使ってみてください!
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