頭皮がかゆいのは、酸化皮脂が原因!?

頭皮について、いろんな記事を書いてきましたが、今回は酸化皮脂についてです。

これまで、頭皮の乾燥の事や炎症=老化といったことについて話してきたのですが、これらの事と酸化皮脂は密接な関係があるので、酸化皮脂について説明していきたいと思います。

 

スポンサーリンク

酸化皮脂とは?

料理の際、みなさんは、古くなった油を使いますか? 使わないですよね? 油は、古くなると、酸化していきます。酸化した油は、変質して、毒性を持ってしまいます。料理の際、酸化した油を使ってしまうと、お腹を壊したり、体に不調が出てしまいます。

酸化した油は、肌に対しても悪い刺激を与えてしまいます。エステなどで、キャリアオイルを使いますが、保存の管理が悪く、古くなったオイルを使ってしまうと、肌が荒れてしまいます。知っていましたか?

それと同じように、肌から出る皮脂も酸化して「酸化皮脂」になってしまうと、肌に対して毒性を持ってきます。そうして、吹き出物や肌荒れの原因になります。

 

皮脂は24時間で酸化皮脂に

酸化皮脂はどうやってできるのでしょうか? 僕がヘッドスパの勉強をするために、美容大手のタカラベルモントのエステシモというブランドの講習会に行ったときには、「皮脂は24時間で酸化皮脂になっていく」と教えてもらいました。

たまに、「1日おきにシャンプーしたほうが、髪にいいのよね。」という年配の方がいらっしゃいますが、それは間違いです。24時間で、皮脂が酸化して、頭皮に悪影響が出てくるので、毎日、決まった時間にシャンプーする必要があるということです。

 

シャンプーは、適度な洗浄力と2度洗いが基本

毎日、シャンプーしていても、皮脂が落ちきっていない場合はどうでしょうか? 油物を料理した後のフライパンなどを洗う時、洗剤で1回洗っても落ちていないときはないですか?

頭皮を洗うシャンプーは、食器を洗う洗剤よりも洗浄力が低いです。さらに、顔を洗う洗顔料や石鹸よりも洗浄力はありません。なぜなら、髪を痛めないようにできているからです。

そのように洗浄力がマイルドなシャンプーで、適当に洗ってしまっては、皮脂汚れは、残ってしまっていると思いませんか? パーマやカラーをして、デリケートな状態の髪をいたわる為にも、マイルドな洗浄力は必要ですが、あまりにも洗浄力が弱すぎると皮脂汚れが落ちません。

また、マイルドな洗浄力でも、2回洗うことによって、しっかり皮脂汚れを落とすことが出来ますし、2回目のシャンプーの時に、髪を泡立てて、数分間時間をおいてから、流すということも効果的です。洗濯で言うところの『つけ置き』ですね。

このようにして、酸化皮脂をしっかり落とすことで、デリケートな頭皮でも、酸化した皮脂の刺激から守ることが出来ますよ。

 

頭皮の乾燥と酸化皮脂との関係は?

冒頭で頭皮の乾燥と酸化皮脂とは、密接な関係があると言いました。頭皮や肌が炎症を起こす初めの段階は、「乾燥」がキーワードです。

肌が乾燥を起こすと、肌のバリア機能が低下して、炎症を起こします。肌は乾燥を防ごうとするので、肌の水分が蒸散しないように、皮脂の分泌を増加します。それで、肌の乾燥が防げればいいのですが、さらに乾燥が進むと、さらに皮脂の分泌が増えていきます。

皮脂の分泌が増えると、酸化皮脂も比例的に増えていきます。そうすることで、肌への刺激が増え、頭皮の炎症が進んでしまいます。

通常、酸化皮脂が増えても、酸化皮脂を分解する酵素が働き、炎症が起こらないこともあります。ただし、肌のデリケートな人や生活習慣の乱れ、年齢を重ねてくることでの肌機能低下などの条件が重なってくると、頭皮に湿疹ができたり、かゆみがでてきてしまうのです。

 

肌が荒れている人は皮脂の分泌が多い

アトピーの方や頭皮などの肌が荒れている人は、肌荒れのない健康的な人よりも、皮脂の分泌が多いことがわかっています。

肌が弱いために、守ろうとして、皮脂が多く分泌されるのだと思いますが、皮脂の分泌が多いために、酸化皮脂も多くなってしまい、その影響で、肌トラブルを起こしてしまうのです。

皮脂は、保湿をすることで、分泌を抑えられるので、しっかりと保湿ケアをしましょう。赤ちゃんなどは、肌のバリア機能がとても弱いので、乳児湿疹などが出やすいですよね? 少し高価な乳児用化粧品でしっかりと保湿ケアをすると、乳児湿疹が収まっていきますよ。

生後1年以内に、保湿ケアをした赤ちゃんと保湿ケアをしなかった赤ちゃんとでは、アトピーになる確率が3割も少なったという論文も出ています。赤ちゃんも大人も保湿はとても重要なのです。

 

肌のかゆみがひかない場合は、医師に相談を

どんなに頭皮ケアをしても、炎症が収まらない場合があります。僕も頭皮がデリケートで、肌の調子が悪いときは、どんなに保湿ケアをしたり、頭皮の酸化皮脂を洗い流しても、頭皮のかゆみなどの炎症が収まらないときがありました。

頭皮が炎症が激しくなっているときは、肌のバリア機能やその他の機能がかなり低下してしまうので、頭皮の状態の悪化を止めることが出来なくなることがあります。それは、肌の悪玉の常在菌が増えすぎているために、炎症を抑えることが出来なくなってしまいます。

そんな時は、医薬品を使うしかありません。抗真菌薬やステロイドなどで、悪玉常在菌を減らしたり、炎症を抑え、肌機能を改善することで、スキンケアの効果を高めることが出来ます。皮膚科の先生に相談し、医薬品を処方してもらいましょう。

 

まとめ

酸化皮脂について、ご理解いただけたでしょうか? 頭皮や肌が荒れている人は、皮脂の分泌が多く、酸化皮脂が多くなります。皮脂の分泌の多い人は、肌が乾燥していたり、肌のバリア機能が低下しているということになります。

そんな方は、まず、『保湿』が重要です。頭皮の保湿力のあるシャンプーを使うことが重要です。自分に合ったシャンプーやトリートメントの選び方 といった記事も参考にしてみてください。パルガヘアソープのソフトは頭皮の保湿を考えると一番のおすすめですよ。

また、生理前の湿疹や頭皮のかゆみの対処法は? という記事の中に出てくる、頭皮の化粧水や地肌からつけられるヘアトリートメントも保湿力が高いので、使ってみてください。全部併用するのが一番おすすめです。

  • homey roomy公式サイトはこちら
  • homey roomy採用情報はこちらはこちら
  • homey roomy公式youtubeはこちら
  • homey roomy公式instagramはこちら








コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

『クセ毛や髪のダメージの悩み』を解決する美容室homey roomy(ホーミールーミー)で活動しています。美容の毛髪化学の「LSマスターコース」「LSドクターコース」の修学認定を頂いていて、ヘアケアに関しての記事を書いています。 髪の悩みや疑問がありましたら、遠慮なく聞いて下さいね。