日差しの強い日に、長時間外出していると、分け目がヒリヒリと痛痒くなってしまうことはありませんか?
海やプールなどで楽しんだ時には、頭皮の皮がめくれてしまったり、やけどのような症状になってしまう人もいます。
また、気づかない間に、分け目が茶色く日焼けしてしまったり、分け目が広がってしまったり、薄くなってしまう人も見かけます。
そんな悩みのある方に、頭皮が日焼けしたときの対処法やどのようにして日焼けから守ったらいいのかをまとめてみました。
頭皮が日焼けをしてしまったときの対処方法
海やプールなど、長時間の外出で、髪の分け目がヒリヒリと痛くなっているときの日焼けは、火傷と同じ症状です。
症状別に、対処の仕方をまとめてみたので、参考にしてください。
痛み・炎症の対処
頭皮が日焼けして、痛くなってしまったり、赤く腫れあがっている状態の時は、まず冷やすことが先決です。
皮膚の表皮が炎症を起こしていて、ヒリヒリとした痛みや日焼けした部分の赤みが特徴です。
氷嚢などで冷やすことが重要ですが、頭皮の痛みや炎症が強いようだと、皮膚科を受診して、適切な治療を受けて下さい。
シャンプーをする時は、我慢できるのであれば、常温の水で洗ってください。難しい場合は、少し冷たく感じるくらいのお湯で洗ってください。
シャンプーをしっかり泡立てて、頭皮はこすらずに、泡を髪や頭皮にのせるような感じで、少し時間をおいてから流すと、頭皮への負担が少なくなります。
かゆみの対処
頭皮への炎症が収まってきた段階や微弱炎症を起こしていると、少し痒みが残ります。
美容室に来る人の中でも、頭皮のかゆみで悩まれている方は多くいらっしゃいます。
頭皮の微弱炎症は、隣り合った細胞に広がっていく特性があるので、早目に対処しておかないと、炎症が強くなってしまったり、頭皮がデリケートになってしまうこともあります。
対処の仕方としては、敏感肌用のシャンプーを使うことが効果的です。
敏感肌用のシャンプーは、マイルドな洗浄力なので、炎症を起こした頭皮への負担が少なくなります。
さらに、抗炎症作用のある成分が入っていることが多いので、炎症を鎮静させてくれます。
フケの対処
炎症が収まってくると、日焼け後に身体の皮がめくれるように、頭皮の皮もめくれてきます。
すぐにフケが収まるようなら、日焼けによる炎症が収まったという事ですが、フケが続くようなら、対処が必要です。
フケは、頭皮の新陳代謝の異常を表しています。通常のターンオーバーよりも短期間で肌が入れ替わることで、頭皮の状態が不完全になってしまいます。
フケへの対処は、保湿が重要です。シャンプー後の濡れた状態の頭皮に、化粧水をつけて保湿をしましょう。
とくに、EPC{(アスコルビル/トコフェリル)リン酸K}の入った化粧水は、頭皮のターンオーバーが改善することが実証されていますので、効果的です。(高橋 元次著「効能評価と皮膚測定」より)
膿みの対処
膿みは、傷口がが細菌に感染する事で出てきます。できるだけ早く、皮膚科を受診しましょう。
皮膚科では、化膿や炎症だけでなく、かゆみやフケに対しても、効果的な医薬品を処方してくれることもあります。
日焼けの症状が、自分で判断がつかないようであれば、お医者さんに相談してみるのもいいかと思います。
頭皮を日焼けから守る3つの方法
紫外線には、A波とB波があり、肌の炎症を起こすB波よりも、肌を黒くするA波の方が、真皮の奥深くまで影響を与えてしまいます。
そして、頭皮の遺伝子を傷つけ、抜け毛が増えてしまったり、頭皮の免疫力が低下して、デリケート肌になることもあります。
一度ダメージを受けた遺伝子は、修復できないので、紫外線から頭皮を守ることが、何より重要です。
これから、効果的に頭皮を日焼けから守る3つの方法をご紹介します。
帽子や日傘を使う
夏にT-シャツを着ていると、腕に日焼けの境目が出来るように、衣類は紫外線から強力に肌を守ってくれます。
紫外線を遮る力の弱い綿のT-シャツでさえ、これだけの効果があるので、UVカット効果のある帽子や日傘であれば、完全に紫外線から頭皮を守ってくれます。
ちなみに、UVカット効果のないものでは、色が濃いほど、紫外線を遮る力が強いそうです。
日焼け止めを塗る
髪は、紫外線を遮って頭皮を守ってくれますが、分け目は日差しに対して、むき出しになっています。
美容室に来店する多くのお客様は、分け目が茶色く日焼けをしています。
長時間外出する時や春から夏にかけての紫外線量が多い時期には、分け目部分に日焼け止めを塗りましょう!
最近では、スプレータイプの髪にもつけられる日焼け止めも人気です。
髪は頭皮を紫外線から守ってくれますが、紫外線を浴びると、髪も傷んでしまいます。
スタイリング剤にもUVカット効果が含まれているものも増えてきているので、自分に合ったものを組み合わせて紫外線対策をしましょう!
分け目を変える
前髪が無かったり、ミディアムからロングヘアの方は、分け目がむき出しになってしまいます。
通勤や通学の間しか外出しなかったとしても、365日経てば相当な時間、紫外線を浴びることになります。
日本人の黒髪は、メラニン色素が多く含まれていて、紫外線から頭皮を守ってくれます。
定期的に、分け目を変えることで、頭皮の負担を分散させることが出来ますよ。
なぜ、頭皮が日焼けをすると髪が薄くなるのか?
頭皮がヒリヒリと痛痒くなったりすれば、すぐに対処すると思いますが、普段頭皮の日焼けはあまり意識しない人が多いと思います。
- 分け目の部分の髪が薄くなってきた…
- 分け目の部分の白髪が増えてきた…
- 頭皮がかゆくなってきた…
このように目で確認できるようになったり、頭皮の変化を感じるようになってきて、はじめて頭皮ケアを意識するのではないでしょうか?
頭皮を日焼けから守らないと、髪や頭皮がどのようになってしまうのか、まとめてみました。
髪が薄くなる
紫外線B波は、頭皮の炎症を引き起こしますが、A波は、急激な炎症は起こさず、皮膚の真皮の奥深くまで到達して、発毛に関わる遺伝子を傷つけてしまいます。
発毛遺伝子が傷つけられると、発毛サイクルが乱れてきます。そして、しっかりとした髪に成長するまえに抜け毛になってしまうのです。
薄毛とは、髪が生えなくなってしまう事ではなく、髪が成長する前に抜けてしまうことです。
髪が細くなり、通常4~6年くらいある髪が成長する時期が短くなることで、髪が薄くなったと感じます。
抜け毛が増えたり、髪が細くなってくるようでしたら、頭皮の日焼けを防ぐことをおすすめします。
白髪が増える
髪が薄くなるのと同じように、紫外線は、髪を黒くするメラノサイトと呼ばれる細胞を傷つけてしまいます。
通常の老化でも、メラノサイトや頭皮の遺伝子は、劣化していきますが、紫外線が老化を進める影響は、その数倍と言われています。
以前までは、一度白髪になると元には戻らないと言われていました。
しかし、最近の研究では、メラノサイトや発毛遺伝子に直接働きかけて効果のある有効成分が発見され、適切に頭皮ケアをすれば、白髪が黒髪に戻ったり、毛量が増えることが確認されています。
肌がデリケートになる
頭皮の異常を感じていなくても、頭皮が赤く炎症を起こしている人は、ライオンなどの研究では、70%くらいという研究結果があるのはご存知ですか?
頭皮は、肌の中でもとてもデリケートな部分です。みなさんが感じているよりも、肌の状態は良くないのかも知れません。
頭皮に限らず、皮膚は一部分が炎症を起こすと、まわりの細胞も炎症を起こして広がってしまうという特性があります。
ちょっとの赤みやかゆみだからと言って、そのままにしておくと、炎症がどんどん広がっていき、皮膚科などで対処してもらっても症状が収まらなくなってしまいます。
炎症=頭皮の老化なので、一度強まってしまった炎症は、一生付き合うことになってしまいます。
頭皮赤みやかゆみは、早目に対処するようにしましょう!
まとめ
頭皮の日焼けの対処の仕方や日焼けが頭皮にどんな影響を及ぼしてしまうかをご紹介しましが、いかがでしょうか?
頭皮の状態が悪くなってしまうと、髪が薄くなってしまったり、白髪が増えてしまいます。
そして、髪の成長が足りなくなってしまうので、髪がパサつきツヤが無くなったり、髪のクセが強くなり、ヘアスタイルがまとまりにくくなってしまいます。
また、今回ご紹介したように、一度状態が悪くなった頭皮は、老化が進んだ状態になり、なかなか改善や回復が難しくなってしまいます。
みなさんには、ぜひ、頭皮の状態が悪くなってしまう前に、頭皮を日焼けから守る対処法を実践してもらえればと思っています。
頭皮への日焼けを守ることで、フケやかゆみからも解放され、オシャレで快適なヘアスタイルを楽しんでもらいたいと思います。
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