もう縮毛矯正は失敗しない!『本当に良い美容師』の選び方

「上手な美容師」ってどんな美容師なの?

あなたが、”縮毛矯正を失敗しない”為の美容院選びをする時、必ずと言っていいほど悩まされる問題ではないでしょうか? 自分なりに調べてみても、なかなか答えが見つかるものではありません。

実際、ネットを含むメディアにあふれる情報の多くは、お金や利権が絡んだものばかり。自分の美容院の特徴を『いい美容師の条件』なんて言ってるものもたくさんあります。

それにあなたも聞いたことがあるかも知れませんが、“今の時代、美容院はコンビニよりも多い”んです。最新の調査では、美容院の数がおよそ23万7千店舗、コンビニがおよそ5万5千店舗と歯科医院の方が18万2千店舗以上多いというデータが出ています。(参照:美容院の数:厚生労働省のデータ、コンビニの数:JFAのデータ)

コンビニで、しかも同じ系列店であれば、どの店舗でも品揃えはほとんど一緒です。違いがあるとしたら、店員さんの笑顔や接遇くらいではないでしょうか?

ただ、美容師の場合はそうはいきません。特に、縮毛矯正などのような技術は、一度失敗して、チリチリになった髪は、二度と元の状態には戻りません。ほとんどの“美容技術は不可逆”なのが美容師の特徴と言えます。そして、髪の状態や髪質は、お客さん一人ひとり違います。つまり、美容師の施術は、コンビニのように同じ商品(美容技術)を提供するわけにはいかないのです。

だとすれば、美容師を選ぶときに「優しそう」「早く終わりそう」「感じがいい」などの簡単な基準で選ぶことは、コンビニを「店員さんの笑顔」や「接遇」で選ぶことと何ら変わらないと思います。

そこで、「あなたに選んでほしい美容師=本当に上手な美容師」をもっと分かりやすく、ポイントを絞ってお伝えしたいと思いました。

「じゃあ、何を基準に美容師を選べばいいの?」という質問が出てくると思いますが、その答えは、「美容師が、美容師を選ぶ基準」にあります。美容師という仕事は、どれだけ自分の技術を磨いても、自分自身の髪の施術は出来ないという事実があります。

つまり、美容師自身がお客さんの立場になったら、自分ではなく、「他の美容師」を選ばなくてはいけません。その選択基準こそが、あなたが良い美容師に巡り合うための確かな道しるべになります。

現役の美容師の僕が、もし、クセ毛で縮毛矯正をしてもらいたいお客さんだったとしたら、どんな美容師を選ぶか? 最後までしっかり読んで、あなたの髪を守るための美容師選びに役立てて下さい。

 

 

スポンサーリンク

よくある美容師選びの間違い

これから、多くの人がやってしまう、間違った美容師の選び方をご紹介したいと思います。”正しい選び方”の前に、間違いを知ることであなたの美容師選びはより精度の高いものになるはずです。
押さえておきたい項目は全部で6つです。

 

家の近くで探してしまう

「通いやすいように家の近くの美容院を選ぶ」
はじめにもお話しましたが、今は美容院がコンビニよりもはるかに多い時代です。家の近くのコンビニに行くまでに、何軒かの美容院が存在しています。多少遠くても、自分が心から信頼出来る美容院を探すべきだと僕は思います。

 

口コミサイトを参考にしてしまう

「〇〇市 美容院 口コミ」
と検索する人は多いと思いますが、この探し方はとても危険です。なぜなら、実際のお客さんが口コミを書く機会はとても少ないからです。また、ためになる口コミだと思っても、実際に書いているのはその医院のスタッフや広告業者ということもあります。基本的にこの手の情報は鵜呑みにしない方がいいと思います。

 

友達のオススメで決める

「友達のオススメ」
確かにどこの誰かも分からない口コミよりは信憑性の高い情報でしょう。
ただ、友達がオススメしてくれる理由は、ほとんどの場合、

  • 美容院の雰囲気
  • 美容師の優しさ
  • 施術のスピード
  • 待ち時間の短さ

といった「施術内容とは関係ないこと」ではないでしょうか? 他の施術であれば、こういった選び方でもそれほど問題は起こらないかも知れませんが、縮毛矯正は、失敗してしまったら、二度と髪は元通りになりません。この手の情報も鵜呑みにはしない方がいいと思います。

 

美容院の規模で決めてしまう

“美容院の規模が大きい”のを、「いい美容院だから、お客さんがたくさん来て儲かっている」と錯覚しがちですが、意外とそんなことはありません。多くの場合、「美容院の規模が大きい=大手っぽい雰囲気がして安心感がある」のでお客さんが集まるだけです。

もちろん、規模の大きい美容院のトップがとても素晴らしい理念を持ち、美容院の現場に立っている場合もたくさんあると思います。ただ、一つの傾向として、その他のすべてのスタッフが同じ情熱を持って仕事に向き合うのは難しいということです。

その観点で言えば、規模の比較的小さい美容院の方が、細かい施術内容にまでトップの目が届きますから、一環した施術をしてもらいやすいでしょう。

また縮毛矯正というのは、クセ毛は生え続けてくるので、繰り返しの施術が必要になります。また、ヘアカラーなどの複合施術をしたり、ロングヘアに伸ばしたるする場合は、数か月から、数年経った髪の状態を見て、初めてこれまでの内容を評価できることになります。

規模の大きい美容院で、コロコロと担当の美容師やアシスタントが変わってしまうと「髪の状態がどう変化したのか」ということに、気づきづらいんです。このことからも一概に大きい規模の美容院を選ぶのは、リスクが大きいと思います。

 

接遇で決めてしまう

「接遇(おもてなし)」で決めてしまうのも注意が必要です。

昨今、差別化や付加価値を高めるためや、競争力の低下により、接遇に力が入ってしまうことがあります。「お客様は神様です!」のような低姿勢の美容院も多くなっているように感じます。

しかし、接遇は差別化や付加価値を高めるためのツールではなく、美容師として当たり前のことです。サービスである前に僕たち美容師は、お客さんのQOL(生活の質)を高める存在なのです。

具体的に言えば、

  • 他店では、修復不能と断られた髪に対して、きれいな髪になるまでの過程を提供する。
  • これ以上髪に負担をかけないように、ヘアケアの指導をする。
  • 続けても髪の状態が悪くならないような縮毛矯正を提供する。

美容師とお客さんの正しい関係は、「一緒に髪をきれいにするパートナー」です。「美容師=先生」じゃないし、「お客様は神様」でもありません。対等な関係なんです。

美容師も、お客さんも髪をきれいにすることに本気じゃないと、いい施術なんて絶対に出来ません。極端な話、髪をきれいに扱おうとしないお客さんに対して、「縮毛矯正をすると、髪を痛めてしまうから、やめた方がいいですよ」と本気で言ってあげられるのも「思いやりの心」だと思います。

なので、過剰に“お客様扱い”してくる美容師には少し注意したほうがいいですね。

 

施術のスピードで決めてしまう

「縮毛矯正がとても早い」

 

縮毛矯正はとても時間がかかる施術なので、「この美容師、手際がいいな、きっと腕がいいんだろう」と思いがちですが、これには注意が必要です。なぜなら縮毛矯正というのは、時間がかかるものだからです。

弱めの薬剤で、じっくり時間をかけたほうが、強い薬剤を使って、時間短縮をするほうが、圧倒的に髪への負担を減らすことが出来ます。そして、何回も言っていますが、一度痛んだ髪は、二度とは元の状態には戻りません。さらに、クセ毛が生えてくると、繰り返しの縮毛矯正をかけますから、雪だるま式に髪はボロボロになってしまいます。

そのため、施術のスピードが速すぎるのは、注意しなければいけないポイントです。

 

これが鉄則!『美容師が選ぶ美容師』のポイント

いよいよ”美容師がが選ぶ美容師の基準”を公開していきたいと思います。チェックすべきなのは、全部で5つ。理由も含めてしっかりと押さえて下さい。

 

お客さんの要求だけをこなさない

これは、お客さんの希望(髪をきれいにしながら縮毛矯正をかける)が大前提になった上で、どのような施術を提案できるかということです。

例えば、以前、縮毛矯正の施術を受けた美容院で髪がチリチリの状態になっているのに、その状態のままで、「クセ毛をしっかり伸ばして縮毛矯正をかけて下さい」と美容師に言ったとします。縮毛矯正は、料金が高めなので、そのまま施術したほうが、利益が出やすいです。

ただ、チリチリになるまで痛めてしまった髪の状態のままで、トリートメントをしたからと言って、通常の縮毛矯正をかけてしまっては、お帰り頂くときには、さらにチリチリになるか、髪が切れてしまい、希望のヘアスタイルにすることは、出来なくなってしまいます。

まずは、髪がチリチリになってしまった原因を探り、これ以上負担をかけないことが先決です。そして、髪の負担のかからない範囲で、クセ毛が収まるような施術の選択をするべきです。

どんな施術をあなたが希望したとしても、その髪にとって、その後のあなたのヘアスタイルやライフスタイルにとって、ベストな施術を提案出来るかが大切です。たとえそれが、縮毛矯正を施術しないという、儲からない選択になったとしてもです。

より高額な施術をお客さんが希望されても、髪の状況によっては「今回は、髪の事を考えて、やめておきましょうね」とお客さんにとって利益になるであろう、必要十分な施術を提案できるのが”いい美容師”の倫理観です。

 

美容院での施術よりも家でのヘアケアを

僕が美容師を選ぶなら、縮毛矯正の施術を始める前に、髪が痛んだ原因、髪が痛まなくなる方法、を教えてくれるかどうかに注目します。なぜならここが押さえられていないと、せっかく縮毛矯正をきれいにかけても、家に帰ったら、髪が痛んでしまうからです。

特に大事なチェックポイントになるのは、シャンプーの重要性を教えてくれるかどうかです。“いい美容師”は必ず、ホームケアのシャンプー、トリートメントの重要性を徹底的に説明します。お客さんにしてみれば、「シャンプーの宣伝なんかいいから、さっさと進めてよ!」という気持ちにもなりますが、ホームケアで髪を痛めていれば、縮毛矯正をどんなに負担少なく施術しても、髪を痛める原因は解決しません。そんな状態で施術を受けても意味がないんです。

『正しいシャンプーを使えない=髪が痛んでしまう』そして、『痛んだ髪を縮毛矯正する=髪がチリチリになる』ということですから、一見遠回りに見える事ですが、あなたの髪が痛んでいるとしたら、「髪が痛みやすい習慣がある」「正しいシャンプーを使っていない」のどちらかが必ず原因としてあります。

そこを真っ先に解決してくれる美容師が『いい美容師』だと言えるわけです。あなたを想うからこそできるのが、ホームケアの重要性を説くこと、でもあるんです。

 

記録をしっかり取っている

縮毛矯正の薬剤の反応は、髪質や髪の状態によって違ってきます。ということは、人によって、髪に薬剤が反応する時間が違っていたり、その人に合う薬剤の調合なども少しずつ違ってきます。

また、髪の痛んだ状態によっても、薬剤の反応が違ってくるので、記録をしっかり取っていなければ、本当に負担のかからない縮毛矯正は提案できなくなります。

最近は、美容院でも電子カルテが普及してきたので、画像として髪の状態の記録と、薬剤や時間の記録を一緒に記録しておくことが出来るようになりました。

一般的には資料を取る目的は「お客さんに見せて説明するため」という側面もありますが、それだけではありません。あなたの髪が、施術を通してどう変化したのか? を施術する美容師自身が把握し、成長の糧(かて)にするためでもあります。

僕らは常に最善を尽くして施術に臨みますが、時に上手くいかない時も出てきます。そんな時に資料がなければ、何が原因で上手くいかなかったのか、どこを改善すればよかったのか、といった部分が全く分かりません。つまり、資料を取らない美容師は技術を向上させようがないってことです。

なので、僕なら”いい美容師”を見つけるために、縮毛矯正の過程で、記録を取っておくかをチェックしておきます。

 

一人当たりの時間をしっかり取っている

縮毛矯正が早いという部分の逆説になりますが、縮毛矯正は、時間をかけたほうが、髪の負担を格段に減らしてくれます。

大根を弱火でコトコト煮込むのと、強火でサッと煮込むのと、どちらが大根の芯まで火が通り、煮崩れしないかわかりますよね? 縮毛矯正をする場合も、やや弱い薬剤で、時間をかけたほうが、髪の内部までしっかり薬剤が反応し、髪への負担が少ないのです。

また、施術の間の髪への処理も大切になってきます。パーマや縮毛矯正を痛ませないために、前処理は絶対に必要!?という記事も参考になると思いますが、施術の間の丁寧な処理が、髪を痛ませないことにつながるので、お客さん一人に対してしっかりと時間をとって施術してくれるか? ということも重要です。

具体的には、縮毛矯正で3時間以上は施術時間を取ってくれるのを目安にするといいと思います。

 

まとめ

今回の記事を読んでみていかがでしたか? 縮毛矯正をしながら、きれいな髪にしていくのは時間のかかる作業です。そのため、面倒くさいプロセスを説明せずに、「簡単にきれいになりますよ」と説明するほうが、美容師にとっても、お客さんにとっても、楽な作業かもしれません。

ただ、面倒なプロセスを正面から受け止めて、真摯にあなたに説明してくれる美容師が“いい美容師”の条件じゃないかと思います。

そのほうが、結果的に、髪がきれいになるし、髪が痛んで悩みことも無くなるし、まわりからの評価も格段に良くなるでしょう。そんな信頼できる美容師をぜひ探してみて下さいね!

  • homey roomy公式サイトはこちら
  • homey roomy採用情報はこちらはこちら
  • homey roomy公式youtubeはこちら
  • homey roomy公式instagramはこちら








コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

『クセ毛や髪のダメージの悩み』を解決する美容室homey roomy(ホーミールーミー)で活動しています。美容の毛髪化学の「LSマスターコース」「LSドクターコース」の修学認定を頂いていて、ヘアケアに関しての記事を書いています。 髪の悩みや疑問がありましたら、遠慮なく聞いて下さいね。